楽しい記憶が多いので、どこから話そうか迷ってしまいます。
いつもログインのときに流れてくる、あのメロディーを聞きながら、
いつもと変わらない夏空を思い浮かべています。
世界樹の見える丘公園は、
待ち合わせ場所です。
たまり場です。
約束しなくても、仲間と合える公園です。
ひと夏を戯れて、
気づいたときには飽きのこない世界で、
夏のまま過ごしていました。
それでも時間が来ればログアウトします。
行ったっきりでは、ありません。
ログアウトします。
再びログインするために、ログアウト。
ほんのチョットの時間でもログインすることがあります。
潮風を感じるだけ、
夏色の街角を歩くだけ、
校舎から校舎へ走るだけ、
ほんのチョットの時間だけ。